売上拡大に向けた施策にマーケットイン志向を取り入れ、EC事業における顧客分析の必要性を訴求。投資対効果を考慮したツールの選定、導入支援(伴走)を実施しました。
課題(アナログ管理による入出庫業務・制作計画の煩雑化)
① 日々の入出庫作業に時間を取られ、本来注力すべき業務に手が回らない
製造現場では、紙や手書きの帳票を用いた入出庫管理が常態化しており、都度記録や照合に多くの時間と労力を費やしています。これにより、作業効率が悪く、人的ミスも発生しやすいため、現場担当者は本来行うべき段取り業務や品質管理などに十分な時間を割けていない状況です。また、在庫状況のリアルタイムな把握が難しく、必要な時に必要なものがすぐに取り出せないといった非効率も生じています。
② 過去の経験や勘に頼った製作計画のため、変動する需要や現場の状況に対応しきれない製作計画は、過去の売上実績や担当者の経験に基づいて作成されることが多く、市場の急な変化や顧客からの特急依頼、製造現場の突発的なトラブルなどを考慮した柔軟な計画変更が難しい状況です。そのため、計画と実績の乖離が大きくなり、納期遅延や余剰在庫の発生、ひいては損益悪化につながる可能性があります。また、進捗状況の可視化も不十分で、問題発生時の早期対応が遅れることも課題です。
解決策(ータに基づいた効率的な入出庫管理と、システムによる製作予実管理の実現)
まずは、現状の入出庫業務と製作計画策定の状況について詳細なヒアリングを実施しました。その結果、定量的なデータに基づいた管理が行われていないことが明らかになりました。そこで、以下の流れでプロジェクトを進めることを提案し、伴走支援を行いました。
① 入出庫管理の効率化に向けたシステム導入の必要性を経営層に説明
現状の紙や手作業による入出庫管理の非効率性と、システム導入による業務効率化、ミスの削減、リアルタイムな在庫把握のメリットを定量的なデータを用いて経営層に説明しました。特に、人的コストの削減や誤出荷による損失の低減効果を強調し、システム導入の必要性を理解していただきました。
② 製作予実管理の精度向上に向けたデータ収集と可視化の検討
過去の製作実績データや部品の調達状況、設備の稼働状況など、製作計画に必要なデータを収集し、可視化するための具体的な方法を検討しました。まずは、既存のデータを整理し、Excelやスプレッドシートを活用した簡易的な予実管理の仕組みを構築することを提案しました。
③ 段階的なシステム導入による過剰投資の抑制
高機能なシステムをに導入するのではなく、まずは入出庫管理に特化したシステムを導入し、効果検証を行いながら、徐々に生産管理機能などを拡張していく段階的な導入計画を提案しました。これにより、初期投資を抑えつつ、着実に効果を上げていくことを目指します。
DX推進支援サービス”つなコミ”を採用したポイント
当方サービスを採用いただいたお客様の声を掲載いたします。
(お客様の声:VOC)
① 現場の課題に寄り添った提案力と実行支援力
「複数のITベンダーに相談しましたが、専門用語ばかりで私たちの現場の課題がなかなか伝わりませんでした。『つなコミ』さんは、私たちの製造現場の状況を丁寧にヒアリングし、課題の本質を理解した上で、具体的な解決策を提案してくれました。システムの選定から導入、運用まで、親身になってサポートしてくれたので、安心して進めることができました。
② 中小企業の状況に合わせた柔軟な対応とコスト意識
「大手コンサルティング会社にも相談しましたが、提案内容が画一的で、費用も高額でした。『つなコミ』さんは、私たちのような中小企業の予算やリソースに合わせて、柔軟に対応してくれました。無理のない範囲で効果的な改善策を提案してくれたので、コストパフォーマンスの高さを実感しています。」
③ IT知識だけでなく業務知識も豊富な専門家による支援
「ITのことは詳しくないので不安でしたが、『つなコミ』の担当者の方は、ITの知識はもちろんのこと、製造業の業務プロセスにも精通しており、私たちの業務内容を深く理解してくれました。そのため、システム導入だけでなく、業務フローの見直しや改善提案など、幅広い視点からサポートしてもらえたのが心強かったです。」
成果(入出庫業務の効率化と製作計画の精度向上に向けた第一歩)
これらの取組みを行い、スモールスタートで入出庫管理の効率化と製作予実管理の基礎を構築しました。実際には以下の効果が期待されます。
① 入出庫作業時間の削減とミスの低減
入出庫管理システムの導入により、手作業による記録や照合の時間が大幅に削減され、入力ミスや誤出荷などの人的ミスを減らすことができます。これにより、現場担当者の負担が軽減され、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。
② データに基づいた製作計画策定の基盤構築
過去の製作実績やリードタイムなどのデータを収集・分析することで、より精度の高い製作計画を立てるための基礎ができました。今後は、このデータを活用し、需要変動や現場の状況に合わせた柔軟な計画変更や、問題発生時の早期対応が可能になることを目指します。
③ 部門間の情報共有の促進と意識改革
システム導入とデータ活用に関する研修を通じて、部門間の情報共有の重要性や、データに基づいた意思決定の意識が醸成されました。これにより、部門間の連携がスムーズになり、全社的な効率化と品質向上への意識が高まることが期待されます。
今後について
今回の取り組みで得られた効果を検証し、さらなる業務改善に向けて、収集するデータの種類の拡充や、より高度な分析手法の導入を検討していきます。また、生産管理システムとの連携を視野に入れ、製作計画から実績管理まで一元的に行える体制を構築することで、サプライチェーン全体の最適化を目指します。

